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メッセージ

hi


グレード試験の6級を受験する為、
ベートーヴェンのソナタ第1番を
練習中のMちゃん。

大まかな流れと、音符が読めてきたので
一歩進んだ内容に。

上級の作品になってくると
作曲家たちが楽譜に
「いつ書いたよ、誰に献呈したよ。」

と、自ら書いています。

それを元に、このソナタが書かれた
背景を調べ、当時、彼が
伝えようとしたメッセージに
想いを馳せてみました。

彼が25歳の頃のお話です。
この曲はハイドンに献呈されています。

ハイドンは当時、40歳ほど年上でしたが
ベートーヴェンは、少しの期間
ハイドンの弟子になります。

(ハイドンはイギリスへ行ったりと
多忙でしたので、ほとんど接点が
なかったのではと言われていますが)

それで、この作品を読み解いてみると・・

なんとも反抗的な感じです・・絵文字

強拍、弱拍は反対にして
わざわざ強調するし、
不協和音を乱発するし・・

かと思いきや
ハイドン的な語法で
優等生の面も見せつつ・・

結果的には、自分を通す強さを
持った作品。

ベートーヴェンの中では
ハイドンの時代はもう、
既に古いものだったのですね。

まるで
「もう古いんだよ!」と
叫んでいるようです・・

生徒さんが、「この音型、悲愴でも
出てくる」と言っていて、

悲愴はこのソナタの数年後ですね。
悲愴では初期のベートーヴェンの語法が
確立されています。

その序章が、1番のソナタなのかも
知れません。

それにしても、
この作品を受け取ったハイドンは
どんな気持ちだったでしょう絵文字

失礼な!
と感じたのか、
新しい時代の息吹を感じたのか・・

25歳の何も恐れない青年が
己の道を力強く突き進む
若い息吹を感じます。
ロマン派への先駆けですね。

そんなことをお話しながら
驚きながら!弾いてみると、
Mちゃん、とっても良い演奏に変わりました絵文字

あくまでも
この日お話したのは、「今」の私の解釈。
史実に基づいていれば、
色々な解釈があっても良いと思います。

いずれ自分でメッセージを読み解いて
自分の解釈を持てる生徒さんが
増えると良いなと思っています絵文字

グレード受験まであと少し!
がんばりましょう絵文字

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